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【もちもちフォトライフ No.31】とどかないことば
- 2023/9/9
- コラム「もちもちフォトライフ」
- 写真, 文化, 歴史, 言語

この世界には届かないことが色々あって、今回は言葉という部分では話を進めよう。
言葉や文字というのは言語化されたものを示し、相手と意思疎通を取るために使う発達したもので、写真もまた情報量を増やそうフィルムからデジタルへ、一眼レフからミラーレスへと進化していきました。
それでも消えていく言語というものがあったり、少しずつ薄れて消えていく文化というのはあるだと思います。これは歴史的には回避できない事象であり、写真文化の一部はそうやって消えて残って、今現在残っているのは残りカスのようなものなのかもしれない。
言葉が届かないという部分でいうと、相手が自分のことしか結局考えていない場合や聞いていない、違うことを考えているときが届かないこともあるでしょう。そういう意味では相手に物事を伝えるため写真や映像を通じて、記録や記録に残そうというのは歴史的観点でいえば、とても大事なことではあるんです。
日本語や英語という言葉は残りましたが、より前の言葉は壁画に書かれた言葉や古墳や発掘から出てきた考古学によって何千年前かというのは紐解かれていくわけですが、写真や映像もいつか考古学の枠組みに組み込まれていく可能性はあるんですね。
つまり僕ら写真を撮る人たちは一つの文化を楽しみつつ、誰かに教え伝え残していくことも大事なんじゃないかって。実際たくさんの場所で教え伝え残していくような活動は法人規模で行われているので安心ですが、それでももっと大衆が楽しめる文化していきたいなぁとは思います。