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【もちもちフォトライフ No.13】フィルムカメラを作る話

「買ったほうが安いんじゃないか?」という意見は至極当然なものだと思う。実際、僕もその意見には賛成である。
ただ問題として中古のうえ、保証がないというのはとてもデメリットに近い。壊れたら終わり。そんなフィルムカメラを買い続けるわけにはいかない。
とくに価格も高騰していて、壊れたら買う時代から壊れたらフィルムで撮るのをやめる時代になりつつある。
ドイツのカメラメーカー「Leica(ライカ)」のようにコレクション性が高いカメラは、壊れたとしても、そこそこの価値が残ったりすることもある。
その前にフィルムが無くなりそうだし、高すぎて購入できない問題で若い子たちがカメラを買えないってのが困る。
フィルムで撮れて意味があるわけで。シャッターさえ切れてしまえば、フィルムカメラ基本的な動作として問題はない。
可変式にすればシャッタースピード、明るさを計れる露出計を組み込めば、露出計付フィルムカメラは作れるので、ノウハウさえあれば作れる。ペンタックス(リコー)はそのノウハウを持っているカメラメーカーであると僕は思うし、可能じゃないか。
ビジネスとしてやるにしても、採算が取れるようなプロジェクトではない。カメラが出来たとしても、買う人口を増やさないといけない。確かに売れているが、それは既製品の中古品もしくは、シャッタースピード固定のプラスチックカメラ。写ルンですのフィルム交換式みたいなものばかり。
表現するための機械としての価値は薄まってしまう。
人口を増やすためにはカメラが好きというだけじゃなくて、写真が好きという点を広げていく必要がある。フードの付け方について不満をぶつけるカメラ好きもいたんだけど、それってどうなの?って思ったわけです。
結果的に出来上がるのは写真であって、カメラじゃない。操作方法違っても、しっかりと撮れる。作品が評価されることに意味があるとも思う。
写真を評価されて、結果的に写真を見てくれた人がカメラを始めて写真を学びを繰り返していくわけなので、表現方法にケチをつけない人たちと楽しんでいくことに意味があるなと思います。
カメラ好きが集まるのではなく、カメラを利用して写真表現を楽しめる環境づくりも同時にしていかないとなぁと思います。
何が正しいというわけでもなくて、フィルムカメラを作るノウハウがあったとしても土壌作りがまだ不安定な状況です。
フィルムカメラでいえば僕が昔使っていたCanonAE-1あたりとか3万円前後です。1台あたり3万円でフィルムカメラを作ることが出来れば、ユーザー層は増えるのでプロジェクトは成功するのではないかと考えているんですが、どうなんでしょう。
20万円とかなら、いやLeica買うし…新しいデジカメ買えるし…となってしまうし、中古市場が一つの指標となるので、そのあたりはプロジェクトの人たちは考えているのかなって。
市場の奪い合いするんじゃなくて、フィルム価格とフィルムカメラ人口を安定させていくことこそに意味があるのではないかって思うんですけどね。
リコーさんと富士フイルムさんとかがコラボって、新しいフィルムブランドを作っていくとか。どれだけのロット数が必要で、どれだけ安く提供できるフィルムを用意できるのかが大事なのではないかって。
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